AXGPの基地局・アンテナまとめ
※2018/06/06追記
この記事はだいぶ古いもので、AXGPに対応したアンテナはさらに増えています。
以前はこんなものが主流だった、程度の参考程度でご覧下さい。
近頃AXGPのアンテナが増えてきたのでちょっとまとめてみようと思います。
なお、画像の一部はほりぴー(@mebius_1)さんからお借りしました。ありがとうございます。
8本槍タイプ
- PHS共用 8本槍
一番よくあるタイプです(真ん中のやつです)(画像のように真ん中に1本謎の槍があるものもありますが気にしないてください)
一番注目して欲しいのは8槍のうち、4本にはケーブルが2本入っていて、残りの4本には1本しか入っていないということです。
これはすなわち、ケーブルが2本入っている槍からはAXGPとPHSが、1本のやつからはPHSだけが出ているということです。
- [番外編]PHS Only 8本槍
なお、同じ8本槍でもPHSだけしか吹いていないものがあります。これは8本すべてにケーブルが1本しか入っていません。
- 4本槍
また、4本槍のものもあります。
追記(2016.02.27):
- 8本槍(8MIMO)
8MIMO化によって、8槍全てにケーブルが2本ずつ繋がっているものが登場しました。
追記(2016.09.29):
- 8本槍(3.5GHz帯対応)
3.5GHzに対応した8本槍を見かけるようになりました。日本アンテナ製 1.9G/2.5G/3.5GHzの3バンド対応です。
追記(2017.09.28):
- 4本槍(3.5GHz帯対応)
3.5GHzに対応した4本槍を見かけるようになりました。日本アンテナ製 1.9G/2.5G/3.5GHzの3バンド対応です。
工事途中の施工を見る限り、2.5GHzで4本, 3.5GHzで8本使うと推測します。各エレメント各周波数1ブランチと思っていましたが、任意の周波数の組み合わせで2ブランチもいけるかもしれません。
筒アンテナタイプ
日本電業工作製の2.5GHz帯シングルバンドアンテナです。
- 2MIMO(Twitterで画像いただきましたありがとうございます)
- 4MIMO
- 8MIMO
板チョコアンテナタイプ
近頃、駅の近くに増え始めた指向性のある板チョコアンテナ。
Willcomのものと似ていますがこれは別物でAXGPしか吹けません。
また、8MIMO化により2つ並んでいるものが2015年後半になって増えてきました。
ピコセル(ボックス型)
左のボックスに基地局装置とアンテナが収まっています。
秋葉原や神保町に多く、神保町の二郎に向けてあるアンテナは結構速度が出るのでぜひスピードテストしてみてください。
ピコセル(4本槍型)
ピコセルの4本槍タイプでだいぶ珍しいです。 ちょこちょこ見かけます。
板アンテナ
八木アンテナ製 1.9G/2.5GHz帯デュアルバンドアンテナです。
±45°偏波, 水平面の半値角はそれぞれ66°/64°, チルト角は4°, 利得は16dBi/17dBi
板アンテナ(取っ手付き)
2.5/3.5GHz帯対応で、それぞれ最大4MIMO。向かって手前が2.5GHzx4ポート、奥が3.5GHzx4ポート、真ん中はおそらく遠隔チルト制御(RET)
2017年に入った頃から見るようになりました。
マルチバンドアンテナタイプ
画像が少し荒いですが、このアンテナはFDD(700/900/1500/1700/2100MHz)とAXGP(2.5GHz)に対応しており、4つあるうちの右2つがAXGP用の同軸を刺す部分です。
一部地域ではこのアンテナを使用してFDDを吹いていることが有ります。
商店街などでよく使われています。
Flexi Zoneタイプ
実際の画像はただいま準備中。
代わりにNSNのホームページにあったFlexi Zoneの画像を貼っておきます。
下に2本生えてるのがアンテナですが、仕様を見る限りではこれを使わずに別なアンテナを接続することも可能のようです。
東北などルーラルエリアでは屋外コン柱局で採用されているようです。
以下、追記(2016.09.29):
箱アンテナ
2.5GHzシングルバンドということ以外不明ですが、ちょこちょこ見かけるようになりました。
(2017.09.28追記) 2.5/3.5GHz帯対応のアンテナでした。また、スタックすることで8MIMOにも対応したと思われます。
Massive MIMO
以下の2種類のアンテナが確認されています。
- HUAWEI製
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
- ZTE
MassiveMIMO 2.0
ZTEの後継モデル「ZXSDR MM6212 T26 Massive MIMO Base Station」が開発されています。
改良点は、
- ベースバンド部を切り離すことで20%小型化
- 同様の理由で、柔軟なCA(キャリアアグリゲーション)が可能になった
などが挙げられます。
詳しくはこちらを御覧ください→ WTP2017移動体通信に関係した展示の個人的まとめ | Gadget and Radio
むすび
iPhone6が登場してますますトラフィック対策が重要になってきたAXGPですが指向性アンテナやピコセルで上手くトラフィック吸収を進めていって欲しいですね。