【再追記】au対応のSIMフリー端末、g07+はどうなるのか?

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はじめに

NTTレゾナントが運営するgooSimsellerは、2017年03月27日、以前から販売していたg07 (グーマルナナ) のマイナーチェンジ版である、g07+ (グーマルナナ・プラス) の発売を発表しました。g07+はg07と比べ、外装の質感の向上および、コンパスとカメラの性能アップ、そしてCDMA2000への対応がなされています。今回はそのg07+を好き勝手に物言いさせていただこう、というお話

au 4G LTEに非対応。対応するSIMは?

さて、g07+発表のプレスリリースの下の方を見ていただきたい。するとそこにはこう書かれているであろう。

(*2) auのVoLTE 4G、LTEデータ通信には対応しておりません。

LTEの対応周波数はBand 1, 3, 8, 19の4バンドにのみ対応しているので、仮にauのLTEに接続が可能であっても対応してないと言い張ってしまうのは悪い選択ではない。なお、Coviaより販売されている他のスマートフォンでは、BREEZ X5i-dio Phone, FLEAZ POPはKDDIに免許されているBand 1上り帯域を含む形で工事設計認証 (技適) を取得しているので、g07やg07+でも一見問題なくKDDIのBand1 LTEが使えるのかもしれない。しかしそれはメーカ保証外の動作となるであろう。

本題に戻ると対応しているauのSIMは何になるのであろうか? PR TIMESに掲載されているCovia側のプレスリリースには以下のように書かれており、3G契約のSIMに対応していると明言はしないものの暗黙的に表現していると考えられる。

auのガラケーユーザーにもご利用いただける3キャリアSIM対応

一方でauに対応と鳴り物入りで登場したピーアップのMode1は、発表時にはさも3G契約 (橙色のSIM) および4G LTE契約 (黒色のSIM) の両方に対応しているかのように思わせる表現であった。しかし実際に発売されてみると4G LTE契約にのみ対応しており、他の記事で触れたように3G契約には非対応であった。このため現在では3G契約には非対応である旨が書かれている。

そして中国でCDMA2000網を運営する、中国电信向けに製造されたスマートフォンにauのSIMを挿すという、違法無線局の開設を行う場合であっても、4G LTE契約のSIMのみが、一部の機種で、何も考えずに使える状況となっている。

これらの事象から、3G契約のSIMをそのまま用いられるかどうか、ということに対して若干の疑問を抱かずにはいられない。そして付け加えると、g07+はnanoSIMとMicroSIMのみの対応である一方で、KDDIはMiniSIM (いわゆる標準SIM) とMicroSIMのみを3G契約者に提供している。そしてほとんどの3Gガラケーおよび3GスマートフォンはMiniSIMに対応している。なので、仮に3G契約のSIMがそのまま利用できてもSIMカットなどのサイズ変更が必須になると言っても過言ではない。

04/05追記

Covia公式Twitterでの発表および、教えて! goo ITライフchの記事により、g07+では3G契約および4G LTE契約のどちらのSIMでも使えることが判りました。ここでお詫び申し上げます。

04/30追記

Covia公式Twitterによると、3G契約のSIMを利用する場合、一部KDDI発売機種に挿入するとg07+でそのSIMが使えなくなるという事案が発生しているようです。ご注意ください

g07に関する不評の数々

マイナーチェンジ前モデルとなるg07には様々な、ユーザにとって望ましくない挙動が観測されている。

デュアルスタンバイに信頼性がない

一般的に、データ通信用の契約SIMと通話用の契約SIMとを入れたDSDSスマートフォンというものは、データ通信用の契約でデータ通信中であっても、必ずデータ通信を中断して、通話用の契約で着信のための通信を基地局と行う。一方でg07はデータ通信が行われていると、この着信ボタンを押す前の通信をしないという事象が観測されているようだ。携帯電話というのは自分から電話を架けるものではなく、他者からの着信のために持っていることを考えるとこの挙動は当然望ましくない。この挙動がg07+で、着信のための通信が優先となるように変更されるか注目である。

意図しない通信が発生している

簡単に言うとウィルスないしはマルウェアの類が入っていないか、との疑惑を持たれている、という話である。2017年03月20日のアップデート後より、SystemUIが広告をダウンロードして表示しているという報告がなされ始めた。そして発売時のROMであっても、初期化し、アプリケーションを一切入れてない状態であってもGoogle以外のサーバと通信していると観測されているようであり、セキュリティに不安を覚えずにはいられない。

WebViewのアップデートが不可能

WebViewというものはAndroidに標準で備わっているWebブラウザの機能を他のアプリケーションに与えるもので、セキュリティホールとなることが多かったため、現在ではAndroid OSとは別にPlayストアよりアップデートが可能となっている。上の項目にも関連することであるが、PlayストアよりWebViewのアップデートが不可能であり、仮にプレインストールのものを無効化して、Playストアよりアップデータを無理やりインストールしても、WebViewを使うアプリケーションは表示できないそうである。このため、WebViewに何らかの細工がなされている可能性があると疑われ、仮に細工がなされていなくても将来的にWebViewの脆弱性によりセキュリティ・リスクを抱え込んでしまうこととなる。

むすび

この文書において、伝聞形で書かれているものはTwitter上での発言や、某巨大掲示板群での発言を情報ソースとしているため、信頼性の上で疑問を持たざるを得ないのは事実である。しかし、auで使えるSIMフリー端末に関していろいろと書き連ねている以上、g07+があまり安心できる機種ではなさそうであるということを触れなければ、これまでの責任を果たせないと考えるためこの記事を書かせていただいた。

願わくば、この記事の読者諸君にはg07+を購入して、これらの事象についてすべて検証し、Gadget and Radioライタ群に報告して記事中での言及を許可していただきたい(えー

参考文献

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