ドコモの150Mbps LTEが使えるのってどこ? 東名阪バンドって何?!

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はじめに

現在NTTドコモは1.8GHz帯 (Band 3. 1.7GHz帯とも呼ばれる) および1.5GHz帯 (Band 21) をLTEフルレーンとして整備し、”フルLTE” と称して高速通信を宣伝しています。しかしながら格安SIMと一緒に用いられることの多いSIMロックフリースマートフォンは、海外向けのモデルを日本でも使えるようにしたものが多く、2GHz帯 (Band 1), 1.8GHz帯 (Band 3), 800MHz帯 (Band 19) の3バンドのみに対応し、1.5GHz帯 (Band 21) には対応していない機種が多く出回っているのが現状です。当然ながらこの “1.5GHz帯には対応しない機種” には、iPhone 7以前のiPhoneやiPadが含まれます。そして残念なことにドコモに割り当てられている1.8GHz帯は “東名阪バンド” と呼ばれるものであり、全国には基地局が設置できず、地理的に制限されています。さらにドコモは “国内最速370Mbpsを予定!” だとかとアピールしていますが、この超高速通信を享受するためにはやはり1.8GHz帯 (Band 3) の対応が不可欠であります。このため今回は “どこであればNTTドコモはiPhone 6やSEで150MbpsのLTEが使える基地局を設置できるのか?” ということを制度の面から考えたいと思います。

結論

首都圏および東海と関西の人口希薄地帯を除いた地域

東名阪エリアを定めているのは?

では実際に東名阪バンドと呼ばれているものはどのように行政によって定められているのでしょうか? その答えは “平成二十七年総務省告示第八百八十三号 電波法第二十七条の十二第一項の規定に基づく一・七GHz帯又は二GHz帯の周波数を使用する特定基地局の開設に関する指針” の第二条第2項第二号にあり、このように定められています(周波数のみ算用数字に置き換え)。

1859.9MHzを超え1879.9MHz以下の帯域の周波数(以下「1.7GHz帯東名阪バンド」という。)にあっては、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県(尾鷲市、熊野市及び南牟婁郡を除く。)、滋賀県、京都府(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、北桑田郡、船井郡、天田郡、加佐郡及び与謝郡を除く。)、大阪府、兵庫県(豊岡市、養父市、朝来市、宍粟市、丹波市、篠山市、西脇市、多可郡、神崎郡、飾磨郡夢前町、宍粟郡、揖保郡新宮町、佐用郡、赤穂郡及び美方郡を除く。)、奈良県(吉野郡十津川村及び下北山村を除く。)及び和歌山県(御坊市、田辺市、新宮市、日高郡、西牟婁郡及び東牟婁郡を除く。)の区域(行政区画に変更があった場合においても、当該区域は、なお従前の区域による。)。

ではこの定義を基に地図に色を塗ってみるとどうなるのでしょうか? この結果はこちら

見事に京都・兵庫の一部と、奈良・和歌山・三重の一部とが切り取られていることが判りますね。

むすび

“1.8GHz帯は公共業務無線で使われているため携帯電話への転換が難しい” というのはよく知られたことであると思いますが、実際どのような用途に使っているのかは残念ながら公開されていないので判りません。電波は貴重な資源であるため、厳しく周波数共用条件の検討を行い、公共業務の支障にならない場所における携帯電話での使用が叶うことを願って結びとさせていただきます。

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ドーモ、hadsnです。誰が得するんだ、というネタをズバッと解説。自前のWebページは13年やってやっとアクセスカウンタが7000まで回りました! 今後ともご贔屓に(?)