【基地局巡り】秋葉原Softbankの3.5GHz帯(B42)実験局の電波発射を確認!
先日紹介された”SBが秋葉原で3.5GHzの試験を開始!装置は何使ってる?“の続報です。
ついに電波を吹き始めました。
【速報】秋葉原の裏路地でSoftbankがB42(3.5GHz帯)の実験始めた模様。中心周波数3510.0MHz,20MHzBWのTDD-LTE pic.twitter.com/3D3LIKu8Dq
— ほりぴー@コミケお疲れ様です (@mebius_1) November 9, 2014
詳細
スペアナで確認したところ、
中心周波数 : 3510.0MHz
帯域幅 : 20MHzBW
で吹いていることがわかりました。
またゼロスパン解析の結果、AXGPやWiMAX2+と同じ上下比1:3かと思われます。
訪れた当時は発見した実験局6局中1局しか電波を吹いていませんでした。
そのおかげで電波の飛びは確認しやすかったのですが、3.5GHz帯なせいか角を曲がると急に弱くなったり、
見通しでも100m程度離れるとノイズに埋もれるなど全然飛ばない印象でした。
※使用するアンテナや受信機にも依ります。
なお免許情報を検索してみましたが、まだ公開されていませんでした。
~2016.02.17 追記~
このあと免許情報が公開されてるのを確認したのですが、記録を残していなかったようです。
今日現在、免許情報は再び0件になっています。
3.5GHz帯の周波数割り当て
ちなみに、3.5GHz帯の周波数割り当てですが、このようになっています。
橙色に塗られた1,2,3それぞれ40MHzBW, 計120MHzBWが携帯電話システムに割り当てられる予定ですが、
今回確認できたSBの電波は一番下の1の帯域にあたります。
エリア構築に関してですが、3社ともに都市部の高トラフィック地にスポット的に置局していくそうです。
銀座と池袋に続き秋葉原でも実験を開始しようとしているSoftbank、一歩リードといったところでしょうか。
今後に期待です。
~以降 2016.02.17追記~
写真
基地局の写真を載せ忘れていたので上げます。
AirSpan社製のAirSynergy 2000が用いられていました。
Airspan社による実証実験レポート
2015年9月にローマで開催されたイベント『Small Cells Plenary & Champions Day』でのAirSpanのプレゼン資料がSlideShareに上がっていたので追記します。
基地局の位置答え合わせ
p.5:三月兎 三号店の前にマーキングされてますが、間違いですよね?
p.9:星は一体… UE端末か?
全て見て回れていたようです。
実験内容
p.6-10:マクロセル(LTE Band1, 3)のみのときと、それに加えてLTE B41でCAしたときの通信容量について測定しています。
p.7, 8:隣接基地局と連携し信号を同時送信する技術 CoMPや、基地局が端末と通信している時間、周辺基地局の通信を止める技術 eICICを用いた実験結果が書かれています。
結論
・建物の上のマクロセルだけでは戦えない
・ヘテロジニアスネットワークこそが密集した都会で生き抜く術
・CoMPの効果は屋外, セルエッジ, 屋内いずれも絶大
・eICICの効果はそこそこ
AirspanとしてはVirtual RAN(V-RAN)を用いてCoMPを有効にしたヘテロジニアスヘットワークを強く推したレポートでした。
参考リンク
Airspan’s “Virtual RAN” LTE Small Cell Portfolio Wins Coveted Small Cell Forum Industry Award | Airspan (2016.02.17 閲覧)(2016.08現在リンク切れ)
CoMP : ソフトバンク、LTE-Advanvedに向けた基地局間協調伝送技術を披露 | ケータイ Watch (2016.02.17 閲覧)
eICIC : 干渉を抑えて電波を有効活用、ソフトバンクが新技術披露 | ケータイ Watch (2016.02.17 閲覧)