WiMAXを安く契約してイキれ! CBと安月額の狭間で (18年02月初頭版)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

先日は無制限・大容量モバイル回線まとめという記事を書こうとし、書いていたら文章が無限に増えてしまったので第一部・完ということで無制限モバイル回線についてのみまとめさせていただいた。そしてその記事は新たな問題を誘発した。で、どの再販型MVNOと契約するのが安いの?と。今回は雑に調べた結果をまとめさせていただく。

機種の選定について

最新機種であるW05は下り最大708Mbps, 上り最大75Mbpsなどと謳っているが、その速度はLTEオプション (HS+Aモード) を利用しなければならないので7GB/月しか使えない。うっかり7GBを超してしまうと、WiMAX 2+単体の通信となるHSモードですら128kbpsの速度制限がかかってしまうので、自動車のカタログ燃費よりも意味がない値である。そしてHSモードでの下り最大558Mbpsは変調の高度化 (256QAM) を行って達成した値なので、2.6GHzという光に近い特性を持った電波で通信する以上は (壁などで電波が弱くなって、64QAMや16QAM以下に落ち) 結局は無意味な値なのである。4×4MIMOおよびDL-CA, UL-CAの対応などを考えると、通信性能という意味ではWX03およびW04からほぼ変わっていないと断言できる。

注意

前回投稿の “無制限モバイル回線まとめ (18年Q1版)” では長期向けレンタルサービスを扱わないとしたが、今回の記事では純粋に価格比較の目的で取り扱うものとする。WiMAX2+エリア以外のau 4G LTEエリアでも7GBまで使えるようにするLTEオプションは、2年契約だと使った月のみ1,005円/月、3年契約だと無料となっているが、以下の総額計算においてはLTEオプションを一切使わなかったものとして計算する。従って2年契約の場合、実際の利用状況と支払総額が変わる可能性がある。他にも契約当月料金が日割となっているものは計算の簡略化のために1ヶ月丸々請求されたと考えて計算した。キャッシュバックがあるものは、そのキャッシュバック (最大額) をWiMAX2+契約の支払いに充当したものとして支払総額を計算する。バナーに掲載されている金額は十中八九、初月ないしは2ヶ月目などの支払額であり、今回の比較表には4ヶ月目の支払額を掲載した。そしてキャッシュバックのあるものは、ある一定期間内に申し込まなければ無効になるというものが大概なので、Googleカレンダーなどに書いて忘れないようにしなければならない。

サービスのご紹介

募集代理店 サービス名 月額料金(税抜) 契約期間[月] 2年総額 3年総額 初期契約解除期間[日] キャッシュバック
リンクライフ Broad WiMAX ギガ放題プラン 3411 37 86770 122902 8 0
GMO とくとくBB WiMAX2+ 月額割引 ギガ放題 2年プラン 3344 25 84338 135494 20 0
GMO とくとくBB WiMAX2+ 月額割引 ギガ放題 LTEオプション無料プラン 3344 37 83978 135314 20 0
GMO とくとくBB WiMAX2+ キャッシュバック ギガ放題 2年プラン 4263 25 72613 123769 20 35000
GMO とくとくBB WiMAX2+ キャッシュバック ギガ放題 LTEオプション無料プラン 4263 37 72413 123569 20 35200
Eleven 3WiMAX ギガ放題スタンダードプラン 3615 25 91470 140850 8 0
Eleven 3WiMAX ギガ放題プレミアムプラン 3495 49 85800 133740 8 0
BIGLOBE BIGLOBE WiMAX 2+ 月々のコストを抑えたい方 3880 25 78550 131110 8 15000
BIGLOBE BIGLOBE WiMAX 2+ がっつりキャッシュバックが欲しい方 4380 37 73750 126310 8 33000
レグルス FUJI WiFi WiMAX2+ with au4G/LTEプラン 2980 1 76500 112260 0 0
スペースエージェント SPACE Wi-Fi 3480 1 87000 128760 0 0
MEモバイル カシモWiMAX ギガ放題プラン 3380 25 80120 129068 8 0
ドリームトレインインターネット DTI WiMAX2+ 3500 25 78100 129700 ? 30000
シンセイコーポレーション novas WiMAX 2+ ギガ放題プラン (2年契約) 3980 25 96120 148680 8 0
シンセイコーポレーション novas WiMAX 2+ ギガ放題プラン (3年契約) 3980 37 96120 143880 8 0
ソニーネットワークコミュニケーションズ So-net モバイル WiMAX 2+ Flat ツープラス ギガ放題 (3年) 3490 37 84740 135020 8 0

Broad WiMAX


Broad WiMAXはリンクライフが提供するサービスである。”販路” を手広く展開しているため、WiMAXと検索すると大概1ページ目にこのサービスを紹介するページが入ってくるであろう。キャンペーンと称して初期費用割引・端末代無料・乗り換え割引の3つの割引を行っているが、ありがちなことに初期費用割引はクレジットカード払いかつ指定オプション (有料1ヶ・2ヶ月無料2ヶ) の加入が必須である。そして端末代無料とは言っているものの、クレジットカード払いかつ指定オプション加入がなければ初期費用と称した謎の18,857円が加入時に必要となるため、結局のところは端末代金が初期費用に名目を変えているだけと判る。つまり携帯電話の契約に手慣れていないと理解に苦しむ料金構造なのだ。

ここまでケチョンケチョンに叩いてしまったが、3年という契約期間を許容できるのであれば (個人的には2年契約をおすすめしたい) 19,000円までとはいえ他社の違約金負担をしてくれるので、契約途中の乗り換えには決して悪くないサービスであると考える。

GMOとくとくBB WiMAX2+ 月額割引


GMOとくとくBBはその名の通り、GMOが提供するサービスである。GMOは一般的にキャッシュバックでの値段訴求を行っているが、特定の販路でのみ月額が安い物を提供しているようである。一方で上の表を見れば判ると思うが、2年間・3年間の総支払額はキャッシュバックを受けるものと比べて高くなっている。キャッシュバックの受け取り方法を確認した上で確実に受け取れるとは断言できない、ないしは、GMOや自身の資産状況に不安を感じるのであれば、この月額割引の方を選んだ方がいいだろう。ちなみにキャッシュバックキャンペーンと違ってキャンペーンのおかわり (2回目の適用) が可能である。

初期契約解除期間を20日としているが、GMO独自の契約解除金無料解約キャンペーン期間を含んでいる。このサービスを使うのであれば、利用可能条件を確認してから契約すること。

GMOとくとくBB WiMAX2+ キャッシュバック


GMOとくとくBBはその名の通り、GMOが提供するサービスである。こちらはGMOの十八番、キャッシュバックによる値段訴求を行っているものである。やはり特定の販路のみキャッシュバックの上乗せを行っているようであり、このページで紹介していることを忘れないようにした上で他の販路も探していただきたい。多分変わらないと思うから (えー)。

機種およびクレードルの有無、2年縛りか3年縛りかでキャッシュバックは大きく異なる。上の表ではそれぞれキャッシュバック額が最大になるように計算したため、ある意味公平な比較とは言えないのかもしれないが、ご容赦いただきたい。

上の表を見れば判るように、キャッシュバックのキャンペーンを利用する場合はUQコミュニケーションズと契約した場合とさほど月額が変わらなくなってしまう。従って契約する際はキャッシュバックの受け取り方法を確認するだけでなく、先人の受け取りに関する情報を調べたうえで契約することをお勧めする。失敗したらさっさとケツをまくって (違約金負担があるようなところに)  逃げよう。

初期契約解除期間を20日としているが、GMO独自の契約解除金無料解約キャンペーン期間を含んでいる。このサービスを使うのであれば、利用可能条件を確認してから契約すること。

あわせて読みたい

3WiMAX


3WiMAXはElevenが仲介してリンクライフが提供するサービスである。Broad WiMAXと同じところじゃないか!? 3WiMAXの特異なところは、他では提供していない4年契約 (2年後に端末プレゼント) というサービスのプレミアムプランや、法人向けにしか発売されていないSpeed USB STICK U01を (Triprouterとセットで) 提供しており、さらにはUQからではなくKDDIからの再販であるためグローバルIPアドレスが無料で使える所である。

このサービスについて問題を挙げるとしたら、申込ページが転々としているためサービスの持続性に疑問を感じたり、うさん臭さを感じずにはいられないところだろうか?

BIGLOBE WiMAX 2+


BIGLOBE WiMAX 2+はその名の通り、KDDIに買収されたBIGLOBEが提供するサービスである。機種によってキャッシュバック (3年縛り) か月額割引 (2年・3年縛り) かが異なるが、既に光回線やADSLなどでBIGLOBEとの契約があって、これからも契約を続けるのであれば「ベーシック」コースの代金200円/月がかからないので、GMOとくとくBBのキャッシュバック特典と十分に戦える2年・3年総額になってくるのでお勧めである。ちなみにauのスマートバリューmineをも適用できる。

問題はBIGLOBEの場合、他と違って端末代が無料とはならず、実質0円の24ヶ月割賦であることであろう。従って24ヶ月経たないうちに解約した場合、WiMAX 2+契約解除金の19,000円ないしは14,000円のほかに端末の残債、そして20,000円 (3年縛りキャッシュバック契約のクレジットカード払い) ないしは5,000円 (その他) の特典違約金がかかるという大変ユカイな状況になっている。なので、ご納得の上契約していただきたい。

FUJI WiFi WiMAX2+ with au4G/LTEプラン


FUJI WiFi WiMAX2+ with au4G/LTEプランは、ソフトバンク網利用のWi-Fiルータレンタルで一躍有名になった、レグルスが提供するレンタルサービスである。月額も安い、縛りもない、といいことづくめのように見えるかもしれないが、所詮はレンタル。自然故障以外の故障や紛失・盗難の際に割高な弁償金を支払わなければならない、そもそも送られてくる端末のバッテリは新品とは限らないなど、レンタルなら仕方ないね、といった制限が加わる。ちなみにレンタルなのに2,000円の初期費用が掛かる。別に用意したクレードルに、端末を常置した状況で使うというのであれば決して悪くないのかもしれない。

SPACE Wi-Fi

SPACE Wi-Fi(スペースワイファイ)
SPACE Wi-Fiはスペースエージェントが提供する、民泊向けレンタルサービスである。民泊向けを謳ってはいるが、一般個人が利用するために借りるというのも許容されている模様。ソフトバンクのSIMを詰めたモバイルルータも提供される旨が書かれているが、機種の指定は残念ながら不可能のようである。だがしかし、440Mbpsに非対応である旨を技術的に、かつ理性的にゴネればきっとSpeed WiFi NEXT W04が借りられることであろう。僕自身は決して保証しないが。

カシモWiMAX


カシモWiMAXはMEモバイルが提供するサービスである。端末が若干古い物しかない、新古品であるという点を除けば紹介通り “最安級” のサービスであるのでお勧めである。ちなみに3WiMAX同様にTriprouterとSpeed USB STICK U01のセットを取り扱っているので、グローバルIPアドレスが無料で使えることを期待して契約してもいいのかもしれない。

DTI WiMAX2+

DTI WiMAX 2+ ギガ放題プラン
DTI WiMAX2+は、インターネットの雄であるフリービットグループの、ドリームトレインインターネットが提供するサービスである。提供する機種が若干古いという問題はあるが、GMOとくとくBBのキャッシュバックに次ぐ安さである。

novas WiMAX 2+


novas WiMAX 2+は、novas HOME+CAを販売する、シンセイコーポレーションが提供するサービスである。月額料金が安いという訳でもないので、novas HOME+CAのアンテナ延長ケーブルやIoT機器が欲しいという訳でもない限り契約する意義はないと考えられる。

So-net モバイル WiMAX 2+


So-net モバイル WiMAX 2+は、nuroで知られる、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するサービスである。3年縛りの物しか契約できず、紹介ページには大きく書かれていないコース料金が別途かかる (上の表では既に足してある) という点から、少しばかりお勧めいたしかねる。料金が頭1つ出ている、という訳でもないのでね。

関連記事

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Twitterは2度の凍結を経て、やってられんわこんなクソゲーというお気持ちになり、自分のWebサイトはGeocitiesの消滅により無期公開停止となっております。文句は@hadsn@mstdn.nere9.helpまでお願いします