LTE Category.0って何ですか?M2Mのネットワーク
LTEのCategoryが4,6,9とどんどん大きくなり、通信速度がどんどん高速化している中で、Rel.12においてCat.0が策定されました。
そこで、Cat.0の仕様や何のためにあるのかについて見て行きたいと思います。
Cat.0は何のためにあるのか
Cat.0はM2Mシステムに使われるケースが殆んどかと思います。
M2Mとは何かというと、
工場内での工作機械の集中制御や、自動販売機の在庫状況の遠隔監視、様々な建物に設置されたエレベーターの稼働状況の監視、実際の自動車の走行状況を集約したリアルタイムの渋滞情報、発電所や家庭の配電盤などにセンサーやコンピュータを導入してきめ細かな電力使用料の監視や供給制御を行なうスマートグリッドなどが挙げられる。
さらに馴染みのある例を挙げると、タバコの自動販売機はタスポの通信用にFOMAのモジュールが積んでありますよね。
他にもローソンのLoppiにもFOMAのモジュールが積んであったり、イオンのWAONカード用の端末にソフトバンク回線が積んであったりするなど、私達の身の回りには携帯電話キャリアの回線で通信しているものが意外と多くあります。
さらに今後はスマートメーターの普及などM2Mが活躍する機会はどんどん増えていくわけです。
しかしこれらは未だに3G回線。LTEが普及し、3Gの帯域を減らしていこうという流れがある中でこの手のデバイスは邪魔者なわけですし、LTEは3Gよりもlatencyが小さいというメリットが有ります。
そこでこれらの通信方式をLTEに切り替えるにあたって、Cat.0を使っていこうというわけです。
Cat.0の仕様
- 通信速度は上下共に最大1Mbps、MIMOなし
- Half-duplex(受信送信を同時にできない)
- コストも消費電力も小さい
- カバレッジの向上(約15dBm)(Rel.13)
通信速度は遅いですがLatencyは小さいですし、カバレッジは向上
さらにIdleよりも消費電力の小さいPower Saving Modeを備え、通信時間の削減により超省電力
ex.)位置登録信号要求(TAU)を10分毎に送信するとして、単3電池 2本で約2年のロングライフ
まとめ
1xと3Gはもう使いたくない
1xが3Gというツッコミはやめて