ウルトラ VS スーパー。プレ4Gとは逆になったパケットパック

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はじめに

2016年09月08日、ソフトバンクはスマ放題・スマ放題ライトに付加する、以前よりも割安な超大容量パケットパックを “ギガモンスター” の愛称をつけて提供することを発表した。それに対してKDDIは9日に対抗となるパケットパックを “スーパーデジラ” として提供することを発表した。両NCC系移動通信サービスとも個人向けの大容量パケットパックを発表する中、ドコモは沈黙を保ったままであり、どのようにそれらに対応するかが注視されていた。

13日、破られる沈黙

NTTドコモは2016年09月13日、この沈黙を破り新パケットパックである、 “ウルトラパック” および “ウルトラシェアパック” を発表した。内容としては

  • 個人向け 20GB(ウルトラデータLパック) 6,000円
  • 個人向け 30GB(ウルトラデータLLパック) 8,000円
  • 家族向け 50GB(ウルトラシェアパック50) 16,000円
  • 家族向け 100GB(ウルトラシェアパック100) 25,000円

と、家族(3回線以上)を対象としたパケットパックの存在を除けばNCCの2社と同じになっており、テザリング利用には今まで必要としなかったテザリングオプション料(1,000円)を要求するという完全コピー・横並びとなっている。ただし、このテザリングオプション料は2018年03月末(予定)まで無料となる。

むすび

ソフトバンクが “ギガモンスター”、auが “スーパーデジラ”、NTTドコモが “ウルトラパック” と各社各様の愛称をつけているが、奇しくもOFDMA技術を採用したプレ4Gの名称とは逆の愛称をドコモ(基幹系が “MAP” の  “スーパー3G”)とKDDI(基幹系が “IS-41” の “ウルトラ3G”)は採用している。一方でソフトバンクは愛称に “モンスター” を用いているが、各社のイメージ・キャラクタの中で一番モンスター然としているのはKDDIの “デジラ” であり、各社相互に参照するような形で愛称が定まっているのが大変面白と感じる。

さらにソフトバンクがぶっ壊し、KDDIがそれに追従し、そして最後にドコモが追いついて横並びになるという10年ほど前の光景が再現されつつあり、携帯電話業界にまた一波乱起きるのではないかと楽しみなれる一方で、固定系事業が強いKDDIやNTTとしてはどう固定回線を訴求していくのかと若干不安になれる。

そしてKDDIとソフトバンクはパケットパックの名称の中に容量の数字を書き入れることによって、別途課金されずに高速通信が可能な通信容量を判りやすくしている。一方でドコモは個人向けの20GBパケットパックを “ウルトラデータLパック” と提供しており、容量がパッと見で判りづらいだけでなく、従前の個人向け10GBパック “データLパック” と混同しやすそうな所に一点の難を感じる。

参考文献

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