BIGLOBE、KDDIに食われる
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au携帯電話サービスを提供するKDDIは2016年12月08日、インターネットサービスプロバイダのBIGLOBEの全株式を日本産業パートナーズから取得し、2017年01月末には完全子会社とする旨を発表した。
BIGLOBEはNECによって開始されたインターネット接続サービスであるが、2006年に分社化、2014年に売却され、ファンドの所有するところとなっていた。
この買収によってau携帯電話サービスの顧客獲得と、au経済圏の拡大、ネットワーク統合によるシナジー効果を期待しているとされている。
KDDIの前身であるDDIがKDDを吸収した際に、KDDが展開するインターネット接続サービスNEWEBを継承したが、2009年にはNEWEBドメインの廃止を行った。
そして2005年に東京電力系通信事業者であるパワードコムを吸収し、2007年にTEPCOひかりサービスをひかりoneに統合、2008年には東京電力のFTTH事業を継承、2011年に旧TEPCOひかりサービスの完全終了を行った。
一方で2008年に完全子会社ではないまでも買収された、中部テレコミュニケーションズのコミュファ光は現在も存続している。
今後のKDDIグループが提供するインターネット接続サービスの動きを見守りたい。
参考文献
- “KDDIによるビッグローブの子会社化について“, KDDI(株) 2016/12/09閲覧
- “ビッグローブを買収するKDDIの狙い、クロスセルでauスマホ獲得強化“, 日経BP社 ITpro 2016/12/09閲覧
- “KDDIがビッグローブ買収を発表 元NEC系のプロバイダー、ブランドやサービスは当面継続“, (株)産経デジタル SankeiBiz 2016/12/09閲覧
- “NEWEBメール/ホームページ系サービスの提供終了について“, KDDI(株) 2016/12/09閲覧
- “東京電力、TEPCOひかりを「ひかりone」に改称してKDDIに事業統合“, (株)インプレス BB Watch 2016/12/09閲覧
- “光ファイバーサービス「ひかりone」における一部サービス (旧「TEPCOひかり」サービス) の提供終了について“, KDDI(株) 2016/12/09閲覧
- “KDDI、中部電力系のFTTH事業者CTCを子会社に“, (株)インプレス BB Watch 2016/12/09閲覧