キャリアWi-Fiまとめ(各キャリアの特徴や問題点は?)
ここではドコモ、au、ソフトバンク(ワイモバイル)が提供しているキャリアWi-Fiについてまとめた上で、各々のWi-Fiの特徴や問題点を挙げていきたいと思います。
キャリアWi-Fiは各キャリアが契約者を対象に提供している無料のWi-Fiです。
3G/LTEのトラフィックオフロードを目的として設置されてい(るということに一応なってい)ます。
docomo Wi-Fi
SSID:0000docomo, 0001docomo
アクセスポイント数:150,700(ドコモホームページより)
バックボーン:Xi Band1または光回線
最大下り通信速度:300Mbps(公称は72.2Mbpsですが)
設置件数は少ないものの安定して速度の出るアクセスポイント(以下、AP)が多いことが特徴。
また、Xi Band1をバックボーンにしたAPは撤去する方向性にあり、そしてなぜか光バックボーンのAPでありながら上り速度はとても速いものの下りは遅いということが結構あります。
ちなみに、携帯キャリア系Wi-Fiで単独契約できる唯一のキャリア
- 0000docomo(旧機種用)
暗号化方式:WPA2-PSK
認証方式:PSK認証 + Web認証
*docomo契約時に取得したパスワード入力が必要になります。
- 0001docomo(メイン)
暗号化方式:WPA2-EAP
認証方式:EAP-SIM認証(EAP-PEAP)
*EAP-SIM認証なのでパスワードの入力が不要で、認証時間も短いです。
*iPhone5s/5c、2013-2014冬春モデル以降のAndroidで使えるほか、ログインすることでPCなどでも使用可
au Wi-Fi
SSID:au_Wi-Fi, au_Wi-Fi2, Wi2premium, Wi2premium_club, Wi2, Wi2_free, Wi2_club, Wi-Fi_square, UQ_Wi-Fi, catv_wifi
アクセスポイント数:24万以上(日経電子版より)
バックボーン:旧WiMAX/WiMAX2+/au LTE B11/光回線(Wi2とcatv_wifiはJ:COMのCATV)(高速バスでは3Gバックボーンもあり)
最大下り通信速度:433Mbps(IEEE802.11ac, 1×1)
他社に先駆けてIEEE802.11acでのサービスを開始しましたが、一方で未だに旧WiMAXバックボーンのものが多いです。
2015年春から旧WiMAXは下り13.3Mbpsに低速化するのでWiMAXバックボーンのところは使いものにならなくなるか?(徐々にWiMAX2+やLTE B11に移行中のよう)
また、電柱にAP(光バックボーン)が付いてるケースが非常に多く、ビームフォーミングや弱電界ではつながらないようにするなど目立たない部分の技術面にも力を入れています。
それと、バスや電車でも最近見かけるようになりました。
- au Wi-Fi(旧Android機種とPC用)
暗号化方式:WPA2-PSK
認証方式;WEB認証
*iPhoneでは使えないので後述のSSIDを使うことになります。
*また、ツールを使うことでPCでも使用可だが、スマホで新プランを使ってる人など一部ユーザーは2016年2月から有料
- au Wi-Fi 2(メイン)
暗号化方式:WPA2-EAP
認証方式:EAP-SIM認証
*EAP-SIM認証なのでパスワードの入力が不要で、認証時間も短いです。
- Wi2系+UQ_Wi-Fi
暗号化方式:
Wi2premium_clubとWi2_club→ WPA2-PSK
Wi2premiumとWi2, wifi_square, Wi2_free→暗号化なし
UQ_Wi-Fi→WEP
*すごくややこしいですがclubが付くものがWPA2
*iPhoneの場合、auのページからプロファイルを落とすことで使用できるようになります。
Softbank Wi-Fi
SSID:0001Softbank, 0002Softbank, SWS1day(プリペイドプラン)
, mobilepoint, mobilepoint1(東海道新幹線や神戸市営地下鉄など)
アクセスポイント数:46万ヶ所以上(とにかく多いです、とにかく)
バックボーン:AXGP/3G 1.5GHz帯/光回線(mobilepointはADSLか光)
最大下り通信速度:72.2Mbps?(詳細不明)
AP数がダントツに多いソフトバンクWi-Fi(街の電波を汚してるくせもの)
ソフトバンクに限らずワイモバイルユーザーも使用可
ドコモやauと違い、ソフトバンクだけ残念ながらPCで使えません。
バックボーンはAXGPのものが多いですが、ろくなフィールドテストもせずに置いてるので速度が不安定なことが多いです。
mobilepointはマクドナルドによくあります。
- 0001Softbank(旧機種用)
暗号化方式:なし
認証方式:WEB認証
*なお、SWS1dayは有料のプリペイドプラン。普通の人は使わないはず。
- 0002Softbank(メイン)
暗号化方式:WPA2-EAP
認証方式:EAP-SIM認証
*EAP-SIM認証なのでパスワードの入力が不要で、認証時間も短いです。
- mobilepoint
暗号化方式:WEP
認証方式:PSK認証 + WEB認証
*iPhoneではプロファイルを入れることで使用可
まとめや筆者のコメント
ズラズラと紹介してきましたが、LTEが当たり前になった今、Wi-Fiをあえて使う必要があるのか?と思うのです。
光バックボーンのWi-Fiスポットなら話は別ですが、モバイル回線をバックボーンにしたWi-Fiスポットは未だにとてつもなく多く、そしてそれはLTEより遅いというケースが多いです。
実際、ドコモは不要なWi-Fiスポットは減らす傾向にあり、使う機会があるとすると速度規制されている時や速度規制を避けるためぐらいなのではと思います。
また、キャリア側ではWi-Fiをオンのままでも快適に使えるように努力しているようですが、実際Wi-Fiをオンのままだと街中で通信できないことが多く、私は基本的にWi-Fiオフを勧めています(もちろん自宅ではWi-Fi使いましょうね)。
そして、Wi-Fiスポットの多さを自慢しているキャリアもありますが、Wi-Fiも電波なのでWi-Fi同士で干渉します。
ですから、Wi-Fiは多ければ多いほどいいというわけでもなく、各携帯キャリアには「使えるWi-FIスポット」を「必要なところに」置いてほしいと願うばかりです。