楽天モバイルはKDDIとMME間接続を開始。いずれはローミングからインフラシェアリングか?

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2020年04月14日、楽天モバイル(株)はKDDI(株)とのローミング接続において、ユーザデータ (音声通話やインターネット通信) の転送に必要なS8インターフェース (S-GWとP-GWとの間の接続) だけでなく、ハンドオーバの制御を行うMME間のインターフェースであるS10インターフェースでの接続も行うことを発表した。

これに伴い、”エリア間を移動する際のネットワーク切り替え動作において、音声通話の切断に伴う再発信が不要となるほか、切り替え時間も短くなる” としている。

解説

これまで楽天モバイルとKDDIとはローミングに最低限必要な、S-GW (ハンドオーバのアンカーとなり、基地局へとデータを振り分けるノード) と、P-GW (LTEの世界と一般的なIPの世界との境界となるノード) との間を結びユーザデータを転送するS8インターフェースと、MME (ハンドオーバや在圏を制御するノード) とHSS (加入者情報を管理するノード) との間を結び加入者情報をやりとりするS6aインターフェースでのみ接続されていたと推測される。
S10インターフェース接続前のネットワーク構成 (推測)

今回の発表ではこの国際ローミングじみた網間接続を改め、ネットワークシェアリングやフルMVNOの如く、楽天モバイルのMMEとKDDIのMMEとの間をS10インターフェースでも接続することにより、音声通話だけでなくデータ接続をも無切断で両ネットワークを切り替えられるようにする旨を発表したのである。

S10インターフェース接続後のネットワーク構成 (推測)
これはネットワーク切り替え動作が、移動元のネットワークが検出できなくなって (圏外になって) から移動後のネットワークを検索する端末主導型の切り替えから、移動元のネットワークの電波強度がある程度弱くなってから移動先のネットワークを検索させられるネットワーク主導型の切り替えに変更されることを意味している。

残念ながら (?) 楽天モバイルの基地局はKDDIの主導の下設置されているわけではないので、今回の接続を行ったとしてもネットワークの切り替え動作を行う際に “ちゃんとしたハンドオーバ” ができるわけではないが、現在のようなフェムトセルを見つけて接続し直すような再発呼を必要とするような挙動ではなく、LTE初期のハンドオーバもどき (Release with Redirection) と同様の利用考えられると推測される。

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