どんどんよくなる楽天モバイル’24

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タイトルについて

Q: タイトル、バカにしてる?
A: はい

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楽天グループ(株)は2024/05/14に2024年度第1四半期の決算発表会を実施した。当然ながらこの発表会では同社代表取締役兼社長である三木谷浩史肝いりの楽天モバイル(株)の行く末についても発表が行われた。

本ブログはあくまでも技術系ブログであるため財務についての詳細は触れない (というより触れられない) が、四半期ごとの赤字は260億円あるものの単月黒字化に向けて目下改善中とのことである。

ローミングの拡大と圏外率の改善

KDDIのau携帯電話サービスへのローミングを2023年5月より再度拡大した結果、人口カバー率は99.9%に至っている。これによりOpensignalの調査では依然としてワーストでありながらも、銀色であらわされたMNO Cに肉薄する圏外率となっている (楽天モバイルが改善を続ける中、MNO Cがなぜか悪化している)。

新規および既存帯域のさらなる活用

楽天モバイルは700MHz帯の715 – 718, 770 -773MHzの3MHz×2において、2023/10/23にLTEの特定基地局開設計画が認定され、2024/04/30には試験電波を発射したが、2024年6月より商用化を行うという計画をこの度発表した。05/16のプレスリリースにも掲載されているが、2台の無線機を背負ったマルチバンドアンテナ (初めに使うのはCCI OPA65R-BW4AAか?) に交換してサービスを行うようである。

700MHz帯等移動通信システムアドホックグループの委員会報告にもあるように、3MHz幅におけるCA_3-28は3GPPでまだ定義されておらず、なおかつ携帯電話基地局をテレビ放送局 (特に中規模の中継局) から十分に離さないと携帯電話側が負けてしまうという相当に厳しい状態である。

一方で、04/18にもプレスリリースを公表しているが、以前 (2019/04/10) に5G NRに係る特定基地局開設計画の認定を受けた3800 – 3900MHzについても、干渉調整条件の緩和がなされたことにより、高出力化をして更なる活用を進めていくという方針を示した。これにより首都圏ではサービスエリアが2024年内で1.6倍になるとしており、2023年に同様の取り組みを行った東海・関西ではそれぞれ1.7倍・1.1倍になったとしている。マッシブMIMOだろうが何だろうがいいので、品川駅や横浜駅のような混雑した駅のパケットがロクに通らない状況を何とかしてほしいものである。

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