ドコモ怒りの682Mbps! 256QAMと4×4 MIMOの利用で241Mbps/波を実現!
本文
NTTドコモは2016年10月19日の冬春モデル発表会において、TD-LTEとFD-LTEとの組み合わせにより、受信時最大682Mbpsに対応したモバイルルータN-01Jを発表しました。
2016年9月のネットワーク発表会では、東名阪エリアにおいてはBand 42(3.5GHz帯)で展開するTD-LTEでは4×4 MIMOの利用によって181Mbps/波を実現した2波と、Band 3(1.8GHz帯)として展開するFD-LTEで従前通りの150Mbpsとを組み合わせて、受信時最大512Mbpsでのサービスを提供すると発表していました。
N-01Jの発表ではこの計画を一部訂正し、Band 3だけでなくBand 42にも、既に採用されている64QAMに代えて256QAMの高度多値変調を導入する事によって、Band 42では241Mbps/波の2波と、Band 3では2×2 MIMOまでの利用のため200Mbpsとなる1波とをキャリア・アグリゲーションし、3波合計682Mbpsの受信時最大速度としました。
WiMAX2+が上りCAを始めるという記事や4×4 MIMO速度まとめの記事で説明したように、256QAMの利用は電波が十分に強い場所、4×4 MIMOは重ねられたデータの分離がしやすくなる電波が反射しやすい場所でなければそれぞれ利用ができません。
2017/09/11追記
詳細は「WTP2017移動体通信に関係した展示の個人的まとめ#788Mbpsの宣伝」を参照
WTP2017での発表があったように、Band42 TD-LTEにおけるTransmission Modeの変更により、ドコモは788Mbpsサービスの展開をします。この時のBand 42における速度は294Mbps/波となります
参考文献
- “Wi-Fi STATION N-01J | docomo Collection | NTTドコモ“, NTTドコモ 2016年10月22日閲覧 2017/09/11現在リンク切れ
- “2016年度 ネットワーク説明会“, NTTドコモ 2016年10月22日閲覧 2017/09/11現在リンク切れのためアーカイブ