【追記アリ】SIMフリー端末でauのSIMを使うときの諸注意

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はじめに

auで契約したSIM(格安SIMも含む)を、SIMロックフリー端末で使いたい人が多いらしいのでこの記事を書いた。

※この記事は音声通話をする方向けの記事です。データ通信のみを行う方は以下の記事をどうぞ

SIMフリー端末で使うau回線 ~LTE onlyで乗る通信快速~ | Gadget and Radio

免罪符

当記事では技術的に可能であるがゆえに電波法を無視するかのような記述が散見されますが、投稿者及び管理人はこれ(電波法の無視・違反)を推奨・肯定するものでありません。

3G契約の場合

3G契約に公式で対応しているSIMフリースマートフォンは一切ありません。とっとと機種変更・契約変更しましょう。Covia / goo SimSellerから販売されているg07+およびg07++のみです。 (2018/01/27訂正)

(株)ピーアップのMode1のように、電源を入れた状態で4G LTE契約のSIMから3G契約のSIMに入れ替えることによって、非公式に3G契約でも通話ができる機種が他にもある可能性があるかもしれません。

それ以外にも、小米手机の中国向けモデルを輸入してGRATINA (KYY006)GRATINA2 (KYY10) に持ち込み機種変更したのちにPRL更新を実施したSIMを挿入し、仮文鎮の恐怖に怯えながらマルウェアが入っているかもしれないショップROMから苦労してCDMA2000通話のできる公式ROM・信頼のできるカスタムROMに書き換えてやっと通話だけができる(SMSも?)ようになる、という手段もあります。しかしデータ通信ができず、工事設計承認を取得していない違法無線局がゆえに総通の摘発に怯える、という生活をこんな苦労して得るというハメになります。

つまるところ他社にMNPしてしまうか後述の4G LTE契約、VoLTE契約で契約できる機種への機種変更、もしくは機種変更を伴わない契約変更してしまうほうがよほどマシです。諦めましょう。

4G LTE契約(UQ mobileおよびmineo タイプAのマルチSIM以外を含む)の場合

4G LTE契約で通話まで対応した機種は、iPhoneを除けば使える機種は片手で数えられる程度しかありません。mineoで発売された京セラ LUCE(KCP01K)と、UQ mobileで発売された京セラ KC-01, LG G3 Beat(LG-D722J)と、(株)ピーアップが発売したMode1(MD-01P)と、Covia / goo SimSellerが販売したg07+およびg07++ (2018/01/27追記) のみです。

3G契約の場合と同様に中国向けの機種を漁り出すという手段も無いわけではありませんが、KDDIはSMS over IMSを利用しているが故にSMSが届かないだの、SMSが使えるとされているカスタムROMを必死の思いでインストールしたら怪しげなサーバにデータをたくさん送りつけていただの、対応周波数の関係でエリアが狭いだの、周波数自体は大丈夫なはずなのに何故かLTEを使えないだのと言った問題があるだけでなく、やはり工事設計承認を取得していない違法無線局がゆえに総通の摘発に怯える生活をおくる必要があります。

従って4G LTE契約で通話までしたいのであれば、iPhoneを使っておくのが妥当であると考えられます。mineo タイプAの場合はiPhoneを使ってしまうと、KDDIのサブブランドであるUQ mobileと違いAppleの気まぐれでどう動くか判ったものじゃないので、マルチSIMを利用したVoLTE契約に契約変更するのが安全です。

データ通信のみを利用したいのであれば、”おわりに” および “あわせて読みたい” で言及する2記事に従って “LTE only” にしてしまえばいいのですが、これでも通信ができない機種があったり、富士通 arrows M03のように意図的に利用を禁止している機種があります。そういう機種に当たってしまった場合は毎月割を諦めてVoLTE契約に契約変更するか、使う機種を変えましょう。

2016/11/15 11:05追記

当記事をアップロードしたのち、インターネットという電子の海を漂っているとASUSジャパンが発売した、ZenFone 3 Deluxe ZS570KLも4G LTE契約に対応しているとの情報を得ました。しかしながらこの話(禅3寺でauが使える)という話は聞きかじった程度であり、詳細が解らない状態で書いてしまうとこの記事を真に受けて買った人から “使えねえぞオッラーン” と殴り込まれた時に責任を擦り付ける先がないと困るので、”確たる情報がないか?” とぼやいていたところ、Twitterで以下の記事をご紹介いただきました。仮にKDDIが4G LTE契約にかかわる相互接続性試験の受験募集(CDMA通信にかかわる相互接続性試験は実施していない)をしていたところで、このような状態では合格できないだろうなあ、という状態なのであまりお勧めはできません。

VoLTE契約の場合

通話までしたい場合であってもUQ mobileのマルチSIMやmineo タイプAのVoLTE SIMで動作確認が取れている機種からテキトーに探せば大丈夫です。インターネットの海を駆けずり回ってau向けのAPNを探し出しましょう。わざわざここで語るまでもない。UNOでもしようぜ!

何も考えずに使えると思えそうなVoLTE契約ですが、実は2つほど注意点が。それはガラホ専用プランの契約と、ZenFone 3などのau VoLTE対応のデュアルSIM機における取り扱い。

AQUOS K SHF33やGRATINA 4Gで契約した場合、”カケホ(ケータイ)” や “VKプラン” などといったプランが選べますが、これらのVoLTE対応ガラホ向けプランは、タブレット契約・WiMAX2+ルータ契約同様にIMEI制限がかかっており、スマートフォンなどの指定外デバイスだと一切の通話・通信ができません。従ってSIMロックフリー端末では使えない、ということになります。

そしてデュアルSIM機の話ですが、2016年11月現在、日本で正規に販売されているデュアルSIMスマートフォンは、全て4G+3Gの組み合わせになっています。そしてauのVoLTE契約では3G(CDMA2000)通話が一切使えません。詰まる所は1つ、VoLTE契約のSIMを4Gのモデムに割り付けるためVoLTE契約のSIMでデータ通信を行うように設定しなければなりません。従ってもう1枚のSIMはドコモかソフトバンクの通話用SIM(こちらはLTEが使える契約でも可)のみに制限されます。

おわりに

SIMロックを解除した端末とかでKDDI回線を使うためにはどうすればいいか、というのを管理人が書き、それじゃあ解りにくいんだよ!と結論を先に持ち出し、技術的な解説を入れた記事を当記事の投稿者が書くも(書いた記事の)アクセス数が伸び悩むという状況はあるものの、アクセス解析では “SIMフリー端末でauを使う方法” 的な文言での検索流入が多く、これに対する責任として書いたのである。

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