ソフトバンクもなんちゃって5Gを開始。700MHz帯はSA運用に向けた事前整備か?
概要
ソフトバンク(株)は2021/02/15、5G NRだけで通信できるSA運用の開始も、5Gの低遅延性を活かすのに必須な5GCの導入も発表していない中、既にn78 5G NRとして利用している4GHz帯 (3.7GHzとも) にほど近い、Band 42 TD-LTEとして使用している3.4GHz帯およびイー・モバイルから引き継ぎだBand 3として運用されている1.8GHz帯 (1.7GHzとも), Band 28として運用されている700MHz帯を5G NRに転用することを発表した。
転用の内訳
“今後さらに増加するトラフィックに対応し、ストレスフリーなネットワークの実現に向けて、5Gのさらなる高度化を推進し、世界最高レベルの5Gネットワークを早期に構築してい” くとしており、千葉および東京、愛知の一部エリアでは発表日当日となる02/15より運用を開始していくそうである。
ソフトバンクはKDDIと違い、Band 42では3400 – 3440MHzおよび3560 – 3600MHzの2枠合計80MHz幅に対して特定基地局開設計画の認定がされており、転用対象周波数が下側2波分のTD-LTEを潰してNR化すると推測できる “3.4GHz” と表現されている。
各種影響に関しては以下の記事を参照されたい。
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- “第4世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定 -3,480MHzを超え3,600MHz以下の周波数を使用する特定基地局-“, 総務省, 2020/12/11閲覧 (Band 42 1回目の割当)
- “第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定“, 総務省 2020/12/11閲覧 (Band 42 2回目の割当)
- “LTE周波数帯の700MHz・1.7GHz・3.4GHz帯を 利用した5Gサービスを2月15日から順次提供開始“, ソフトバンク(株) 2021/02/27閲覧
- hadsn(2020) “KDDIがなんちゃって5Gの開始を宣言。なんちゃって感がより強い3.5GHzから “, Gadget and Radio