WiMAX2+の上り速度が向上! 多値変調とアップリンクCAの採用によって
本文
2016年10月18日、UQコミュニケーションズが展開しているWiMAX2+を利用可能な、携帯電話サービスを提供しているKDDIはXperia XZ SOV34およびisai Beat LGV34ことLG V20の発表を行いました。
これら2機種のスペックシートにおいて、WiMAX2+通信の送信最大速度は順次展開と注釈が付きながらも15Mbpsないしは30Mbpsと記載されており、上り通信に1シンボルあたり6ビットのデータが送れる多値変調方式である64QAMと、連続する2波40MHzを一体して利用可能なアップリンク・キャリア・アグリゲーションに対応したものと考えられます。
これまでの上り通信において1シンボルあたり4ビットのデータが送れる16QAMの利用だったのに対し、高度多値変調である64QAMの導入によって送信最大速度を1.5倍としたため、電波状況の悪い環境では64QAMなどといった多値変調は利用できず、上り速度の向上はアップリンクCAが有効にならない限り期待できません。
WiMAX(無印)ことモバイルWiMAX(IEEE802.16e)に遅れること5年、TD-LTE方式と高い互換性のあるWiMAX2+でも上り通信にも64QAM対応と相成りました。
参考文献
- “スペック&サービス | Xperia(TM) XZ(エクスペリア エックスゼット) SOV34 : スマートフォン(Android スマホ) | au“, 2016/10/18閲覧
- “スペック&サービス | isai Beat(イサイ ビート) LGV34 : スマートフォン(Android スマホ) | au“,
- “WiMAX上り速度の高速化について | UQ WiMAX” ,2016/10/18閲覧