ソフトバンクでiPhone 15 Proが1年間12円で借りられるカラクリとそうならないワケ

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はじめに

2024年4月16日、ソフトバンク(株)は新トクするサポート (プレミアム) の提供を、同年4月18日より開始する旨を発表した。これに伴い、 “iPhone 15 Proが1年間12円で使える” という広告が出現するようになった。広告としてこの文言が書けるカラクリと、実際はもっと費用がかかる実態を解説していきたい。

新トクするサポートって?

ソフトバンク(株)が提供する新トクするサポートとは、端末代金 (いわゆる機種代金とも) を48回の分割払いとし、端末を13ヶ月目や25ヶ月目に返却 (特典利用の申し込み) することで返却月からの残債を支払わなくてよくなる、というものである。自動車における残価設定ローンのようなものである。ちなみにこの分割支払金は48回均等分割ではない場合もある (均等分割ではない場合が多い)。

返却開始月が13ヶ月目の新トクするサポート (バリュー) か、25ヶ月目の新トクするサポート (スタンダード) かはソフトバンクが決めるものであり、加入者が選べるものではない。新トクするサポート (プレミアム) となるかもソフトバンクが決めるものであり、加入者が選べるものではないと推測される。

iPhone 15 Proが1年間12円で使えるカラクリ

今現在 (2024/04/17) ソフトバンク(株)はiPhone 15 Proを185,760円 (税込) で販売している。これを48回均等分割すると3.870円/月となるが、不均等分割することによって1~12ヶ月目が3,666円/月、13~48ヶ月目が3,938円/月としている。新トクするサポート (プレミアム) を利用し、特典利用の申し込みをするので1~12ヶ月のみの総支払額を考えると43,992円となる。ここに、この前の電気通信事業法施行規則の改正に伴って変更された、4万円 (課税前) までの端末値引きを適用することによって、1~12ヶ月目の支払いを1円/月としている。頭金を適切に徴収することによって44,000円 (課税後) の割引を最大限活用してほしい。

(ここに支払イメージの図が追加されるはずである)

本当は1年間32,992円となってしまうカラクリ

ここからがいつものソフトバンクである。新トクするサポート (プレミアム) では、あんしん保証パックへの加入や、13~24ヶ月目での返却には早トクオプション利用料が必要になってしまう。iPhone 15 Proの場合、端末の分割支払金が1円/月、あんしん保証パック with AppleCare Servicesの利用料が1740円/月であり、早トクオプション利用料が12,100円と推定されるため、これを均等にならすと1,009円/月となるので足し合わせて2,750円/月、しめて1年間で32,992円 (早トクオプション利用料を月単位にした際に切り上げとしているための誤差がある) の支払となる。

(ここに支払イメージの図が追加されるはずである)

これって実際おトクなの?

個人的にはトクじゃないと思うので、転んでiPhoneを買うのであればApple Storeから買うし、新トクするサポート (バリュー) 対象のAndroid端末を買うのであれば開始前に買っておいた方がいいと思います。自分で電卓を叩け (今日までじゃねえか!)。

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