公衆電話でドコモにメールが送れる!? 実は漢字もいけるんです!
はじめに
なぜか最近、ドコモの携帯電話に公衆電話などからSMSが送れることが再発見され、話題になっているようである。昔はau携帯電話やソフトバンク携帯電話にもSMSを送れていたが、いまはドコモを残すのみとなっている。
この記事では、ドコモ公式ページ (SMS 操作・設定方法) にあるカタカナ文や定型文の送信、そして公式ページに記載されていない漢字かな交じり文の送信について記す。送り方
さて、送信元はどこでもいい。しかし携帯電話からだと他社へSMSが8年も前から送れるようになっているため、公衆電話や固定電話からでないとわざわざテンキーを使ってまで文を打つ意味は無いだろう。
まずはNTTドコモのショートメッセージセンターに接続する必要がある。上記で選んだ電話回線に接続された端末から、090-310-1655にしよう。そうすると、いつものおばさん声で “メッセージを送る、相手の電話番号を入力してください” と言われるので、NTTドコモ契約者の電話番号を入力する。すると今度は “こちらはNTTドコモ、ショートメッセージセンタです。プッシュボタンでメッセージを入れ、最後にシャープを2回押してください。” と言われるので、後述のようにメッセージを入力してほしい。数字だけ
コメ印を使わないように注意し、そのまま打ち込むだけである。最後にシャープを2回押さないと、メッセージが保存されないので注意してほしい。
ちなみにコメ印から始まる記号・制御コードも打ち込めるので、公式ページを参考に試してほしい。半角カタカナ文
“∗2∗2” と最初に入力し、ベル打ちの要領で入力してほしい。1文字が2桁の数字で構成され、1桁目が子音、2桁目が母音という構造になっている。つまり “ウエノエキ 17-30” と送りたければ、電話番号を入力した後に “∗2∗2 13 14 55 14 22 88 96 07 69 98 00##” と入力すればよい。詳しくはドコモ公式ページからコード表を参照してほしい。
ちなみに数字モードでのスペースを意味する “*8” と入力すると、半角カタカナ文モードから数字モードに遷移するようになっている。定型文
“∗4∗4” と入力し、その直後に10 – 31の定型文番号を入力してほしい。ここでは詳しくその定型文については触れないので、公式ページを参照して打ち込んでほしいが、”ゴメンナサイシュウゴウ!オクレマスマッテテ! (ごめんなさい集合遅れます待ってて)” と送る場合は “∗4∗4 28 ∗4∗4 23 ∗4∗4 11 ∗4∗4 24##” と入力すればよい。ちなみに半角カタカナ文と定型文は混ぜて使えるため、”カイシャニFAXアリ (会社にFAXあり)” と定型文とカタカナと文を混ぜた状態で送ることもでき、この場合は “∗4∗4 18 ∗2∗2 52 ∗4∗4 30” とモード遷移を繰り返していけばよい。
なお定型文モードは、定型文1つを入れ終わると数字モードに戻るようになっている。漢字かな交じり文
ここからが、がじぇらじ独自調査部分である。
漢字かな交じり文を入力するのはとても簡単(?)で、初期の数字モードのまま “#” の直後に区点コード (実質JISコード) を打ち込めばよい。”実は漢字も送れます” と送りたい場合は、”#2834 #0447 #2033 #2790 #0466 #3387 #0476 #0462 #0425 ##” と入れるだけでよい。つまり漢字対応のポケベルと同じなのだ。
区点コード表はガラケーの説明書末尾に存在していたり、ちょっとした文字入力機能を具備した装置の説明書末尾に存在している。”区点コード” で検索すればJVCかシャープの表が簡単に手に入ると思われるので、試してほしい。どうでもいい話
さて、キミはIDO / DDIセルラーのWebパレットというモノをご存じだろうか? 何で急にcdmaOne向けの周辺機器機が出てくるんだ?と訝しまれるかもしれないが、実はこれが漢字かな交じり文入力方法発覚の発端である。
こいつには接続した携帯電話からCメールを送る機能を有しており、各社携帯電話でメールのメニュー構造が違う中、どのように送信するんだろうか?と疑問に思ったのが10年ほど前である。これを購入し試験してみたところ、詳細は失念したが、Cメールセンタだかぷりペイド送信用の電話番号に架電し、”#” のあとにひたすら区点コードをぶち込んでいくという物であった。
同様にドコモのショートメッセージセンタで試してみたところ、正常に送信できたのでこの記事にまとめた次第である。