総務省、接続料算定にBWAの原価・需要を反映することを要請す
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去る2018年03月23日、総務省はKDDIおよびソフトバンクに、2018年度の接続料の算定においてBWA, つまりはWiMAX 2+ (WiMAX R2.1 AEにかかわるもの) およびAXGPの、原価と需要とを適正に反映させるべし、との要請を出した。
両社とも系列のBWA事業者とRANシェアリングの契約を結んでおり、KDDIはUQコミュニケーションズのWiMAX 2+, ソフトバンクはWCPのAXGPを借用している。
KDDIはMVNOに対して自社のau 4G LTEだけでなくUQコミュニケーションズのWiMAX 2+をアンバンドルせずに提供しているが、ソフトバンクは、自社サブブランドのワイモバイルを除き、WCPのAXGPをアンバンドルしてSoftBank 4G LTEのみを提供している。
接続料は原価に適正な利潤を加えた物をトラフィックで除したものとなることが知られているため、KDDIにはそこそこの、ソフトバンクにはあまり影響がないと考えられる。
参考文献
- “第二種指定電気通信設備に関する接続料におけるBWAに係る原価及び需要の扱いについてのKDDI株式会社及びソフトバンク株式会社に対する要請“, 総務省 2018年04月05日閲覧
- 佐々木太志: “MVNOの深イイ話:MVNOの「接続料」はどうやって決まる?“, ITmedia 2018年04月05日閲覧