格安SIM(MVNO)についてみんなが勘違いしている・知らない5つのこと
近頃、MVNOいわゆる格安SIMの契約者が増えていますね。
しかし、よくわからずにひとまず契約してみよう!という軽い気持ちで契約している方も多いのではないでしょか?
そこで今回格安SIMについて多くの人が勘違いしてそうなことや知らなそうなことについて取り上げてみたいと思います。
1.格安SIMは本家ドコモ・auより通信速度が遅いことが多い
例えばドコモの格安SIM(b-mobile, OCN, IIJmioなど)を契約したとしましょう。
ドコモ(MNO)と格安SIMで通信速度を比較してみると格安SIMの方が通信速度が遅いというケースが多々有ります。
これは特に会社員のお昼休みの時間帯や通勤・通学の時間に顕著に起こります。
主たる原因は格安SIM各社はMNO(ドコモやau)から帯域を買ってサービスをしているからであり、その帯域が通信量(すなわちユーザー数)に対して不足するからです。
もちろん各社とも随時帯域を増やしているはずなのですが、中には帯域増強をサボっているプロバイダが多いのが事実。
2. カタログスペックだけでの比較はやめるべき
前の項でも言ったように格安SIMの速度は各社が持っている帯域・ユーザー数に依存するので、例えば、A社B社共に「下り最大150Mbps」と謳っていても実際の速度は異なってきます。なので、カタログスペックだけではなくネット上の評判も見て契約することだ大切です。
おすすめ格安SIMに関しては以前当ブログでまとめましたのでこちらをどうぞ
3.SIMロック解除は不要
ドコモの機種でドコモ系列の格安SIM(例えばIIJmio, OCN, b-mobileなど)を使う場合にはSIMロックの解除は不要ですし、auの機種でau系列の格安SIM(mineo, UQ mobile)を使う場合にももちろんSIMロックの解除は不要です。
また、auの機種でドコモの格安SIMを使う場合にはSIMロックの解除が必要になりますが、auの機種はW-CDMAの技適が通っていないので技適違反です。
(2015.12.13)
auの場合、iPhone, iPadを除くVoLTE端末はSIMロックを解除しないと格安SIMが使えません。
また、VoLTE非対応端末はVoLTE対応端末用の格安SIMは使えません。非対応端末用のものは使えます。
iPhone, iPadについてはこちらの表をご覧ください
4.格安SIMのLINEのID検索ができない件はPCを使うことでできるように
格安SIMではLINEのID検索を有効化する際の年齢確認で弾かれてしまい、通常はID検索を使うことはできません。
しかし、PC版LINEからID検索を有効化することでID検索をできるようになるようです。
5.格安SIMよりキャッシュバックを狙ってMNO契約したほうが安いことも
ほとんどの人は価格を抑えるために格安SIMを契約すると思いますが、ここで実際にいくらかかるか考えてみたいと思います。
なお、日割りだとか月サポが効かないとかの点から契約月は計算から省きます。
例1:夫婦2人でドコモを使っているが、2人で白ロムを買って格安SIMに切り替える
ここでは白ロムは新品のXperia Z1 f、格安SIMはIIJmioのファミリシェアプラン(7GBシェア)で24ヶ月使うとします。
・通話は20円/30秒
・データ通信量は月7GBシェア、SIMをもう1枚追加可
・MVNOなのでサポートは本家より手薄
Z1 f:35,000×2台=70,000
IIJ契約手数料:3,240+2,160=5,400
月額基本料:3522×24=84,551
計:159,951円
例2:夫婦2人でドコモを使っているがau Galaxy S5へ乗り換え
例えば、Twitterでこんなキャンペーンを見つけたのでこれに乗じます
・他社宛は通話は20円/30秒、au同士なら1-21時通話無料
・通信量は1人7GB(シェアはできませんが2人分合わせると14GB)
Galaxy S5本体:0
契約手数料:3,240×2=6,480
基本料:6,936×2×24=359,562
毎月割:-675×2×24=-32400
キャッシュバック:-130,000
計:197,162(例1+37,221)
さらにここで自宅回線がauひかりなどでauスマートバリューが使える場合は毎月1回線あたり1410円割引となり、24ヶ月で67,680円割引
よって計:129,482(例1-30,469)となり例1の格安SIMを契約するパターンよりお得になってしまいました。
この他にも家族に25歳以下の方がいると家族全員934円引きなど割引プランはいろいろあり、場合によっては格安SIMよりもMNO(ドコモ・au・ソフトバンク)の方が安く契約できることも多々有ります。
格安SIMよりもMNOを方が通信品質もサポートもいいわけですから、格安SIMを契約する場合は「本当にお得なのか」計算してみてから契約してください。