auは3.5GHz帯でのサービスを本当に開始したのか?
Twitterで以下のページの内容が注目されていました。
3.5GHz帯の携帯電話用周波数利用開始について
当社は、モバイルブロードバンドのさらなる高速化と、トラフィックの急激な増加への対応を行うため、3.5GHz帯を利用した第4世代移動通信システムのサービスを平成28年6月30日に開始しました。当社は、本システムの導入により、お客さまにより高速かつ利便性の高いサービスを提供してまいります。
問題点
平成28年6月30日時点で、auから3.5GHz帯(LTE Band42)対応機種の発表はありませんでした。(8月2日現在もありません。)
例え当該電波が発射されていても、対応機種が出回っていないのに”サービスイン”というのはいかがなものでしょうか。
総務省に提出された開設計画書を確認
3.5GHz帯基地局の開設計画書(参考リンク別紙2)によると、計画は以下の通りです。
運用開始日:平成28年3月31日(平成28年3月30日サービス開始)
まとめ
開設計画に合わせた結果、このようなことが起きてしまったようです。
一般ユーザーが使えないのに”サービス開始”というのは誤解を招きます。
正しい表現に改めましょう。
“運用開始”にすればよかった
以下、3.5GHz帯基地局を見てきたよ、というおまけ・・・
免許情報
8月2日現在、総務省の無線局データベースによると3.5GHz帯のKDDI基地局は
- 東京都・・・16件
- 大阪府・・・8件
免許が降りています。
基地局視察
免許が下りている基地局のうち、東京都渋谷区の局を見てきました。
スペクトラムを確認したのは写真の1局のみですが、実際に3.5GHz帯の電波を出していました。