au Band1(2.1GHz帯)の上りが高速化される話
すでに巷でも話題になっているように、au Band1(2.1GHz帯)の上りが高速化される見込みがたちました。
今まで、au Band1はPHSとの関係で上りが15MHz幅時で15Mbps、20MHz幅時で12Mbpsに制限されていました。
なぜ、制限されているかなどの詳細については@hadsnが書いたこちらの記事をご覧ください。
そして上の記事の結びにもある通り、au Band1の上りに関する制限が変更されるようです。
この制限が変更されることによって、20MHz時の上りは最大50Mbpsになりますがポイントが2つあります。
- 既存端末は非対応
今回の上り制限が変更される話(NS_05の改定)はRel-12で策定されたものであり、Rel-12対応端末から上りをフルに使うことができます。
既存端末はRel-11までであるため、今後も上りに制限がかかることになります。
- 基地局との距離が遠いと従来と同じく制限がかかる
基地局との距離が遠いと上り速度が落ちるのは当然ですが、今回のNS_05は上りの出力を弱めてPHSとの干渉を抑えることで制限を解除するというものであり、基地局との距離が離れて端末の上り出力が強くなると相変わらず上り速度に制限がかかることになります。
まとめ
私もメインでauを使っていますが、上り速度の遅さにイライラすることがよくあります。
au Band1の上り制限がなくなることは記念すべきことですが、WiMAX2+の上りが10Mbpsであることは変わりなく(SBもですが)、早く上りにもMIMOが欲しいなあと夢の様なことをぼやいています。
参考文献
- R4-121312, “Clarification for NS_05 requirement regarding PHS protection in Japan“, KDDI, 2016/02/27閲覧