大手キャリアと格安SIMでは通信速度に差がありまぁす!
こんにちは〜o(^^)o
最近、大手キャリア(MNO)と格安SIM(MVNO)の間には速度差はない、通信速度は同じという誤解が広まっているようですがそんなことはないです。
ということで今回は大手キャリアと格安SIMの間には速度差があるという話をしたいと思います。
はじめにまとめ
同条件下で障害が発生している場合などを除いて、
- 格安SIMが大手キャリアより通信速度が速いということはない
- 格安SIMの通信速度はたびたび大手キャリアよりも遅くなるなぜなら大手キャリアと格安SIMでは途中違う道を通るから
なお、ここでいう同条件下というのは、同じ場所・同じ時間・同じ端末・同じ電波状況などを指します。
大手キャリアと格安SIMの差はどこにあるか
まずはじめに、どのようにして皆さんが使っている端末からどのような経路を通ってインターネットに接続されているかをおおまかに確認してみようと思います。
※今回は便宜上ドコモとドコモ系の格安SIM業者で比較しますが、これはau系でも変わらない話です。
大手キャリアの場合
端末→基地局(アンテナ)→ドコモ→インターネット
格安SIM(MVNO)の場合
端末→基地局(アンテナ)→ドコモ→→→格安SIM会社→インターネット
結局のところ、差はドコモとインターネットの間に格安SIM会社が仲介するかしないかなのですが、注目すべきはドコモと格安SIM会社の間の道(帯域)です。
※逆に言うと、ドコモと格安SIM会社の差は「この2社間にある道」と「格安SIM会社が仲介するかしないか」だけで、端末と基地局の間(無線区間)などに差はありません。
格安SIM会社は大手キャリアから帯域を買っている
ドコモと格安SIM会社の間の道(帯域)は格安SIM会社がドコモからお金を出して買っているものです。
お金をたくさん出している格安SIM会社ほどこの道が広いので、一度に多くのデータが通ることができます。
そのため多くの格安SIM会社がこの道を広げるために頑張ってお金を費やしています。
しかしお金は無限ではないので当然この道を広げるのに費やせる額にも限度がありますよね。
どの格安SIM会社においても会社員のお昼休みの時間帯のような多くのユーザーが通信する時間は、たくさんのデータが通るので、この道幅が足りなくて渋滞しており快適に通信できないのが現状です。
一方でドコモのような大手キャリアはこの道が存在しないのでこれによる速度低下が発生しません。
なお、大手格安SIM会社であるIIJも公式Twitterでこの件を認めています。
@highwaymovies はい、ご認識の通りです。必ずしも全ての品質低下事象が当てはまるわけではありませんが、昼休みの時間帯、および18〜23時に通信品質の低下が見られる現象は、主に弊社設備の混雑に起因するものであり、弊社設備を経由しないドコモのサービスとは異なります。
— IIJmio (@iijmio) March 27, 2016
格安SIMは大手キャリアに比べてどれくらい遅いか
ざっくりいうと、ドコモだと下り10Mbps以上出て快適に通信できるときに格安SIMだと1Mbps未満でTwitterや普通のページでさえ見るのが大変なことがあります。
使ってみると手にとるようにわかるので信じられない人は実際に試してみてね^^
なお、インターネット上では多くの方が定期的に速度比較を行っているので是非調べてみてください。
参考:
まとめ
- 会社員のお昼休みの時間帯や通勤通学の時間帯は格安SIMは大手キャリアとは途中の通っている経路が違うため速度低下が激しいので、それが嫌なら大手キャリアを契約するしか無い。
- 技術的根拠をなしにして、大手キャリアと格安SIMの間に速度差はないという記事を信じるな
参考文献
IIJmio meeting 9プレゼン資料 pp.4-6 (2016.03.27閲覧)
IIJmio meeting 3プレゼン資料 pp.2-4 (2016.03.27閲覧)
記事を書いた感想
これよりももっと正確で深い話をしていこうとすると、私の知識や文章力だと複雑になって初心者向けの記事ではなくなるなと思ってやめました。
詳しい方からしてみたらツッコミどころはいろいろあると思うのですがお許しください。
ちなみに記事を書き終えた今の私はこんな感じです。