KDDIも370MbpsのLTE-Advacedを開始予定。速度戦争は300Mbps超の時代へ

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本日05月10日、KDDIは夏モデルであるGalaxy S7 edge SCV33およびXperia X Performance SOV33の発表と同時に、キャリアアグリゲーションによる下り最大370Mbpsのサービスを開始することを発表しました。

NTTドコモが今年2016年03月のネットワーク説明会で発表したのと同様に、20MHz幅のTD-LTEを2波 (2CC) と20MHz幅のFD-LTEを1波 (1CC) とを組み合わせて使う予定となっています。しかしKDDIが運用している20MHz幅のFD-LTEは2GHz帯 (Band 1) であり、TD-LTEも既に展開されているUQコミュニケーションズのWiMAX2+ (2.6GHz帯 Band 41) となります。

このため、以前の “au 4G LTEの上りが遅いワケ” で解説したように、基地局・端末がともに新NS_05に対応していなければ上り最大速度が従前の12.5Mbps (プライマリとしてFD-LTE利用), もしくは10Mbps (プライマリとしてTD-LTEを利用) と地獄めいた速度となります。そしてWiMAX2+の契約者は既に多く存在しているため下り実効速度の向上もあまり期待はできません。

従って今回のKDDIによる3CC CAは最大速度の向上よりも、KDDI系LTEのトラヒックバンドに対するトラヒック平準化の実現による実効速度の向上や、WiMAX2+を延々と掴んでデータ通信ができなくなることの改善を期待すべきであると考えられます。

参考文献

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